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AG5研究レポート進捗報告

2022年1月:アグアスカリエンテス日本人学校 3年間の研究の振り返り

報告者:アグアスカリエンテス日本人学校
     九鬼 武 校長先生
ヒアリング:AG5研究補助員 関 温理

最後の月は、九鬼校長先生にこれまでの研究の振り返りを報告して頂きます。

 

① 3年間の遠隔合同授業の実践研究を通しての感想を教えてください。

 

私は2年前の4月に赴任してきました。年度当初から新型コロナウィルスの影響で休校となり、オンライン授業を行うとなった時に、全教員が素早くZoomで授業を開始することができました。PCを通して子どもたちとやり取りしている姿を見て、前年度からAG5の取組をしていたからこそ、このようにスムーズに遠隔授業に移行できているのだなと感心したのを今でも覚えています。

 

サンホセ日本人学校(以下:サンホセ)との遠隔合同授業を積み重ねることで、互いを良く知ることができ、これまで以上に児童生徒が生き生きと発言する姿が見られるようになりました。そして、児童生徒から「次の合同授業がとても楽しみです」という声が聞けた時は非常に嬉しかったです。

 

遠隔合同授業を行う中で印象的だったことは、分散登校が継続し、コロナ感染対策を徹底しながら対面授業や遠隔授業を行っていた教師が、時間を見つけながらサンホセの教師と連絡を取り合って授業を進めている姿です。遠隔合同授業を通して子どもたちの成長を実感できたので、教師たちの意欲も一層高まり、この研究を推進することができました。

 

② 今後継続的に、遠隔合同授業に取り組めるようにおこなった工夫はありますか?

 

継続的に遠隔合同授業に取り組めるように行った工夫は二つあります。

一つ目は、相手校の教員と連絡を取り合う際にGoogle Chatを導入したことです。この機能を利用することで、両校の教員が時間を気にせず、気軽にコミュニケーションがとれるようになりました。

二つ目は、2年目までの直接交流授業に加えて、3年目は間接交流授業を取り入れたことです。授業の時間を合わせなくても授業交流が出来るようになり、今後に向け無理なく交流を進めていく体制を整えることができました。

 

 ③ 3年間の実践研究を通して今後挑戦したいことはありますか?

 

3年間で培われたサンホセとの交流を今後も無理のない範囲で継続していきたいと思っています。そして、日本でのGIGAスクール構想も意識しながら、本研究で購入したタブレット端末を活用した授業についてさらに校内で研究し広めていきたいと思います。

 

サンホセとアグアス日本人学校の合同研修会の際のグラフィックレコーディング