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テーマ6.

学校図書館を活用した文化交流

2019年度の取り組みと成果

『ICTを活用した遠隔での教育の質向上のためのプログラム開発』に関する、2019年度の取組み内容およびその成果をご紹介します。

INDEX

1.本プログラムの目的と概要について

2019年度からアグアスカリエンテス日本人学校(AC)、サンホセ日本人学校(SJ)、サンパウロ日本人学校(SP)、リオ・デジャネイロ日本人学校(RJ)の4校を研究提携校として「ICTを活用した遠隔での教育の質向上のためのプログラム開発」に取り組み始めました。

 

アグアスカリエンテス(AC)とサンホセ(SJ)を一つのグループ(以下、ACSJ)、サンパウロ(SP)とリオ・デジャネイロ(RJ)をもう一つのグループ(RJSP)とし各々で合同授業の実践をしていきます。

 

本プログラムの目的と概要は以下の通りとなります。 

「日本人学校の教育の質を高めることを目的に、近隣の日本人学校と連携して、遠隔での教員研修の実施による教員の質の向上の方法や、合同授業の実施による多様な人々とのつながりを実現する遠隔教育のあり方を検討する。2019年度はICTを活用した遠隔での教員研修および授業実践の具体の取組を実施し、児童生徒や保護者、教職員へのアンケート等により評価を行い、成功事例のまとめを行うとともに、課題点の抽出を行い、次年度での改善および他校への展開に繋げる。」

2.2019年度の研修などスケジュール

【今年度実施した取組み(研修など)】

●ICTを活用した遠隔での教員研修を行った。

 

2校のグループによる遠隔合同教員研修を2回、その後4校合同による遠隔合同教員研修を4回、

日本国内のアドバイザー・コーディネーター・事務局を含めて実施した。

 

  第1回 9月20日(RJSPグループ)・26日(ACSJグループ)

Zoomによるテレビ会議接続実験

『遠隔授業の目的、形態、環境設定等及び質疑について』

 

  第2回 10月29日(RJSPグループ)・30日(ACSJグループ)

遠隔授業の事例4タイプを知る、遠隔授業の設計(デザイン)のポイントをおさえる、Zoomの機能例を学ぶ、「ICTで越境する学び」及び先行小学校の取り組みビデオ視聴

 

  第3回 11月6日

評価(ルーブリック)、Googleアプリの活用、道徳授業におけるグルーピング

 

  第4回 11月26日

遠隔授業を円滑に行ううえの機器、通信環境の整備

 

第5回 1月21日

実践報告、困りごとのシェアリング、オンライン学習のTipsシェアリング実践報告会

 

第6回 2月13日
実践報告、パターンランゲージについて、実践のふり返りの記録
 

リオデジャネイロ(RJ)からサンパウロ(SP)へプログラミングの遠隔教員研修を2回実施した。

 

第1回 11月6日

学習指導要領(小学校プログラム教育概要) (ゲストティーチャー型)

 

第2回 11月29日

プログラム作り (ワークショップ型、ゲストティーチャー型)

3.2019年度の遠隔授業などスケジュール

【今年度実施した取組み(遠隔授業など)】

 

RJ/SPグループは、11月より4回のプログラミング、1回の道徳の遠隔授業を行った。

TV会議に生徒が慣れる必要性から、事前に、総合として中3交流会(11月13日)を実施した。

 
・プログラミング
第1回 11月27日 中3「正多角形をプログラムでかこう!」 ~スクラッチを使って~
第2回 12月4日 中3「ねこから逃げるプログラムをつくろう!」 ~スクラッチを使って~
第3回 12月12日 小5「正多角形をプログラムでかこう!」 ~スクラッチを使って~
第4回 12月13日

小5「ねこから逃げるプログラムをつくろう!」

~スクラッチを使って~

 

・道徳

第1回 1月22日

小5・6「同じ空の下で」

 

アグアスカリエンテス(AC)/サンホセ(SJ)グループは11月以降「総合」としての「アグアス・サンホセ交流会」を全校参加の形で遠隔にて2回行った。 事前に、職員間のアイアスブレイクと機器操作の練習を兼ねて、全教員参加での遠隔での会議を3回実施した。

 

第1回 11月29日 プレ発表会 両校全学年
第2回

アイスブレイク、学校紹介

(SJ:バーチャル学校体験、AC:代表生徒PP資料により)

第3回 1月22日 アグアス・サンホセ交流会 両校全学年

4.成果

遠隔授業の目的、形態、環境設定など基本となる事項の確認ができた。

遠隔授業を行ううえで、有効なソフト等の確認ができた。

 

【リオデジャネイロ/サンパウロ日本人学校】

・「道徳」「プログラミング」遠隔合同授業を実施し、授業テーマ、指導方法、ICT機器等の効果と課題を抽出した。

 

【アグアスカリエンテス/サンホセ日本人学校】

・総合の遠隔合同授業を実施し、児童の発信力育成を図るテーマ設定、指導方法、ICT機器の効果と課題を抽出した。

・ICTに関する環境整備基準となる機器配置等についてモデル案を共有できた。

・遠隔授業・交流を繰り返すことにより、場所・学校は違っても繋がるんだという気持ち・自信が児童・生徒、教員に醸成されてきた。

・遠隔授業・交流を行う中から、教員の間に専門性を積極的に生かすことや新しいスタイルの授業、学びが作れるのではないかという意識が芽生えてきた。

 

    

SPプログラミング教育教員研修の風景     SPRJ 遠隔連携実験の風景       ACSJ 遠隔授業の顔合わせ

5.報告資料

各学校の報告資料(PDF)は以下からご覧いただけます。

 

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