INDEX
1.サンホセ日本人学校とアグアスカリエンテス日本人学校のオンライン公開授業(2020)
内 容:小学校5年生 社会科「これからの食料生産とわたしたち」
食料生産に従事している人々の工夫や努力を知ることを通して、我が国の食料問題について関心をもち、解決策を提案する。
授業者:T1:宮本 豪(サンホセ日本人学校)
T2:阿部 邦広(アグアスカリエンテス日本人学校)
授業の流れ・みどころ
自宅におけるオンライン授業期間に実施した合同授業。本単元において取り組んだ手立てについて紹介します。
- ① 学習支援システム「ロイロノート・スクール」の活用
- ② キャラクター『ミヤちゃん』による「仮解答」
- ③ FT(ファシリテーター)カードの使用
- ④ 「仮解答」を生かすシンキングツール「シャカイカチャート」
- ⑤ zoomによるゲストティーチャーの活用
- ⑥ 6つの帽子思考法(Six thinking hats)
児童が主体的に取り組み、対話を通して考えを深めていく過程をご覧ください。
アドバイザーコメント
授業後
授業者
-
・新たな手立ては、失敗→修正を経て少しずつ有効な手立てとなっていきました。「使いこなす」ために研修を重ねることの大切さを実感できました。
-
・単元を通して、児童が段々積極的に発言するようになり、教員がいない状況で対話を深めていけるようになったことに手応えを感じました。
参観者
-
・児童の慣れによって活用しやすくなると思う。継続することで児童が手順を理解し、さらに学習しやすくなる。(校外参観者)
-
・ファシリテーターを決めることで児童同士の対話が活発になっていた。(校外参観者)
-
・それぞれが別の資料を読み解き,共有することで学びの意欲や積極性が引き出されると思った。(校外参観者)
など
2.アグアスカリエンテス日本人学校とサンホセ日本人学校のオンライン公開授業(2021)
内 容:中学校第2学年 国語「立場を尊重して話し合おう」
授業者:T1:田原 慶人(アグアスカリエンテス日本人学校)
T2:上野 健太(サンホセ日本人学校)
授業の流れ・みどころ
全5時間を設定し、その内4時間は、直接合同授業を実施した。授業形態は、アグアス校は、在宅によるオンラインでの参加、サンホセ校は、登校して教室にスピーカー兼マイクを設置して授業に参加した。
- ① 「話合い学習」に関する事前調査
- ② T1とT2の討論やノート、討論メモを見せ、良いところを探させる。
- ③ 話合いのテーマ「救急車の利用を有料にすべきである」を知らせる。
- ④ 「救急車の利用を有料にすべきである」というテーマについて、ビデオを見たり、自分で調べたりして、情報を集める。
- ⑤ 賛成・反対の立場を決め、考えをまとめる。
- ⑥ 司会1名、賛成、反対に分かれて討論する。
- ⑦ 討論の様子のビデオを基に振り返りを行う。
生徒たちが主体的に異なる立場の人の考えを予想しながら、それに対する答えをまとめている過程をご覧ください。
アドバイザーコメント
授業後
授業者
-
・単元のはじめに、T1とT2による討論のモデルを示すことにより、「互いの立場や考えを 尊重することの大切さ」を実感させることができた。
・生徒たちには、学習(討論)のゴールが、「自分の考えの幅を広げる」点であることを常に意識させることで、同じ立場・違う立場の発言に耳を傾け、共通点・相違点・論点を踏 まえながら話すことができるように指導できた。
参観者
-
・指導者がしゃべり過ぎず、生徒たちに自分たちの考えをまとめる時間を十分確保していた点が良かった。
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・指導者の声の大きさ、間の取り方など絶妙で、「主体的・対話的で深い学び」の授業モデルを見させてもらった。
3.サンホセ日本人学校とアグアスカリエンテス日本人学校のオンライン公開授業(2021)
内 容:小学校6年生 道徳「友達とは」B 友情・信頼
いつもは目立たない北山が友達から賞賛されたことを快く思えない「ぼく」の姿を通して、友達とはどんな存在なのかについて考えさせ、真の友情を育て、互いを尊重し合う健全な友達関係を築こうとする心情を育てる。
授業者:T1:下重 卓也(サンホセ日本人学校)
T2:内海 優奈(アグアスカリエンテス日本人学校)
授業の流れ・みどころ
-
① 独自のシンキングツール「モグラチャート」
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「問い→対話→問い→対話→…」のサイクルを繰り返しながら主題について深めていく
-
② Googleドキュメントシートによる授業のまとめ
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遠隔授業であっても互いの意見を可視化できる
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自分の考えを深めるための聞き方について,共通の理解をもつことができる
児童が主体的に取り組み、対話を通して考えを深めていく過程をご覧ください。
アドバイザーコメント
授業後
授業者
-
遠隔合同授業は1学期から進めていました。初めの頃は、進んで考えを伝えることは得意ではなかった児童達です。見どころにも示した手立てが有効な手立てとなり、本時では児童全員がみんなと考えてみたい問いを出しながら、主題に迫る話し合いを進めることができました。また、自分の声が届き、相手の声もきちんと聞こえるようにICT機器を整えることも、児童が安心して話し合いができる環境設定につながっています。
参観者
-
・全員が問いを立てていることに驚きました。主体的に学びが深まっていく様子を文字通り見ることができたと思います。(校外参観者)
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・対面で話合いをしながら交流するときは、1つの画面に全体が映るより個人個人を映した方が、表情を読み取ったり近くで話し合ったりしているような雰囲気が作れると思いました。内容によってICTを使い分けることが大切だと思いました。(校外参観者)
-
・モグラチャートのような手立てがあること、これが子ども達の対話的な学びに大きく貢献していたと思う。校外参観者)
など
4.リオデジャネイロ日本人学校とサンパウロ日本人学校のオンライン公開授業(2021)
内 容:小学校4年生、5年生 総合的な学習の時間
「ブラジルを好きになる、もっと好きになる」〜ブラジルのよさをみんなに伝えよう〜
サンバについて、【踊り】【衣装】【楽器】のグループに分かれ、調べて中間発表したふりかえりをもとに、より良い発表にする工夫について話し合う
授業者:T1:渡邉 篤(リオデジャネイロ日本人学校)
T2:金古和美(サンパウロ日本人学校)、藤澤義栄(リオデジャネイロ日本人学校)
授業の流れ・みどころ
- ①全体での授業の目標、流れの確認
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前時の中間発表のふりかえりをまとめたワークシートと本時の目標と授業の流れを書いたワークシートで、児童が主体的に活動できる準備をする。
- ②ブレークアウトルームで、グループごとの発表の改善についての話し合い
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児童が主体的に課題について話し合い、教師は適切なアドバイスをする。
- ③遠隔で伝えるために、ICTの特性を活かして、相手にどう伝えるかを考える
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他の児童の意見を参考にしながら、発表を聞く人の立場になって、どのように伝えるか、どのように伝わるかを考えて、発表の内容や方法を工夫する。
アドバイザーコメント
授業後
授業者
-
子どもたちが興味をもっているブラジル文化の「サンバ」について、両校の児童が、【踊り】【衣装】【楽器】の3つのグループに分かれて調べ、まとめ、発表する活動に取り組みました。リオのカーニバル、サンパウロのカーニバルはとても有名です。インターネットで調べるだけでなく、ブラジル出身の先生からサンバの歴史についての話を聞いたり、サンバダンサーの方に踊りを教えてもらったりもしました。
サンパウロ日本人学校との遠隔授業は、この単元の前にも数回行い、両校の子どもたちが親しくなり、話し合いがやりやすかったようです。遠隔で調べたことをまとめ、発表することの難しさと楽しさを子どもたちは感じていました。
-
参観者 (抜粋:校外参観者より)
・児童がICT機器の特性をよく理解してよりよい発表に向けた手立てを考えていました。
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・子どもたちから相手校の児童に話しかけて授業を進めており、遠隔でも子どもたち同士の交流が活発に行われているのがわかりました。どちらの児童にとっても、友達の意見を聞くことや自分の意見を伝えるよい経験になるのではないかと感じました。
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・児童の発言の中に、「通信環境の理由で聞き取りにくかった」とあったので、よりよい通信環境の構築が課題であると思います。
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・どのグループも先生のアドバイスが適切に行われていました。
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・お互い同じ学校の児童のような印象をうけました。安心して話し合いができているのだと思います。
5.サンパウロ日本人学校とリオデジャネイロ日本人学校のオンライン公開授業(2021)
内 容:中学校1年生・2年生 総合的な学習の時間
「ブラジルと日本の架け橋になろう」
授業者:竹治 義規(サンパウロ日本人学校)
松平 豊、吉村 正浩(リオデジャネイロ日本人学校)
授業の流れ・みどころ
- ①本時の課題を提示し、発表する側、聞く側の心構えを伝える。
- ②3つのテーマ(人、食もの)に沿って、個人での発表会を行う。
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教師は司会役として、発表のサポート及びICT機器操作のサポートをする。
- ③感想をワークシートに記入する。
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ブラジルのことについて、「新たに学んだこと」「深く知ることができたこと」という2点に絞り、感想を書く。
- ④感想を発表する。
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新たな発見や共感した内容などを拾い上げ、フィードバックさせ、理解を深めさせる。
- ⑤ ②~④を繰り返して行う。
アドバイザーコメント
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