1.日本伝統文化学習について
分科会「日本伝統文化学習」では以下の方針に基づいて取り組みを実施しました。
【研究方針】
①伝統文化・芸能等を体験または鑑賞できる拠点となる。
②伝統文化に関連する事物を取り上げ体験的に学習することを通じて、日本の歴史や文化に対する理解を深める。
③日英の図書を活用して、日本の歴史や文化に対する理解を深める。
④伝統文化を外部へ発信する力を育成する。
⑤2017年度3学期は、伝統文化として茶道を扱う。
⑥下記の流れで児童生徒の力を育成する。
知る→体験する→比較する→気付く→伝える
2.2017年度の活動について
2017年度の各分科会での取り組みはこちらをご参照ください
3.分科会での検討課題について
課題については以下の内容が挙げられました。
①指導方法について
- 文化理解活動後の振り返り学習では、児童生徒各々の思考の浅深に顕著な差が見られた。
茶道の体験学習を通じて気付かせたい日本の精神性等を自ら導き出すための手立てが必要であると考え、振り返りシートと探究を深める問いを研究し、予め活動の中で注目させたい観点を提示したり、活動中に教師から質問を投げかけたりすることで、児童生徒が振り返りの際に注目させたい観点について考えを深められるように方向性を示す必要がある。
発問例
- なぜ茶道をすると日本を感じるのか
- 茶道と華道の共通点(似ているところは)何か
- なぜお茶ではなく道という漢字がついているのか
- 日本の伝統文化を理解し、美しさや独特の思想に共感したり、感動したりする強い気持ちが他者へ伝えたい気持ちへと変化するよう促したい。
- 国際的に活躍する場面を想定し、そこで日本の伝統文化について話したり説明したりできる能力を身に付けさせたい。
- 各活動後に振り返り活動を行い、学習成果をポートフォリオにまとめる。
- 小学校5・6年外国語活動の時間を活用し、英語で伝統文化について学習する。また、海外の日本伝統文化に対する認識を調べる中で、日本伝統文化に対する多角的な視点を育成する。
②図書館活用について
- 伝統文化に関する書籍の図書貸し出し状況を分析し、児童生徒の学習成果の評価を行う。
- 児童生徒が日英の図書を利用して日本伝統文化の理解を深めると共に、特に英語書籍においては、外部へ発信するための補助言語教材としても活用することができる。
- 地域住民、日本人学校の教員、保護者等を対象に積極的に図書の貸し出しを行うためのシステム作りが必要である。
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