2021.06.07
2020年度の取り組みと成果
『ICTを活用した遠隔での教育の質向上のためのプログラム開発』に関する、2020年度の取組み内容およびその成果をご紹介します。
1.目的および取組み内容
■目的
日本人学校の教育の質を高めることを目的に、他の日本人学校と連携して、遠隔での教員研修の実施による教員の質の向上の方法や、遠隔合同授業の実施による多様な人々とのつながりを実現する遠隔教育のあり方を検討する。
■取組み内容
昨年度に引き続き、4校合同で遠隔に関する研修を行いつつ、アグアスカリエンテス日本人学校とサンホセ日本人学校のグループと、サンパウロ日本人学校とリオデジャネイロ日本人学校のグループのそれぞれで、ICTや遠隔授業などに関する研修会等を実施するとともに、遠隔合同授業や交流会を行った。
- ① アグアスカリエンテス日本人学校とサンホセ日本人学校のグループは、ICTを活用した対話的学習を目指し、遠隔合同授業を実施した。ICT機器を効果的に活用し、児童生徒の対話的な学習を充実させる取組を通じ、学んだことを他者に積極的に発信しようとする姿がよく見られるようになった。
- ② サンパウロ日本人学校とリオデジャネイロ日本人学校のグループでは、「多様性を受け入れ、柔軟で豊かなコミュニケーション力をもち、協働できる子どもの育成」を研究主題とし、遠隔での教員研修および遠隔合同授業等を実施した。研修で学んだ方法等を活かし、子ども達が協力して作業をしたり、互いに意見を伝えたり受け入れたりしながら、学習や活動を進めることができるようになった。
- ③ 遠隔授業を円滑に行うのに必要な環境の整備・設定やその使い方の工夫等についてまとめた。
2.成果
■遠隔授業の実施により、教員も子供たちも日常的なICTツールの活用が進んだ。
■児童生徒に関して、小学部1年生から中学部まで、iPad やロイロノートスクールの機能を活用することができるようになった。継続的な実践と、明確な目標設定がこうした結果につながったと考える。 ICT の活用に限らず、友達の考えと自分の考えを比較し、異なるところや関連するところを整理することができるようになったり、積極的に他者に学んだことを発信しようとしたりする児童生徒の姿がよく見られるようになった。
オンラインで他校と交流
ICTを活用した授業
3.4校合同研究成果発表会(2020年度・2年次)
2021年2月19日に、4校合同での2年次の研究成果の発表を、1校10分程度でスライド(等)を使って行った。
・今年度の実践(研究)の目標
・実践(研究)の成果: 何をしたのか、どんな成果があったのか、何がわかったのか
・実践(研究)の課題: 何か課題として残ったのか
・来年度への展望: 来年度に何をしたいのか、何をわかりたいのか、何ができるようになりたいのか
質疑応答はチャットで実施し、記録をした。
4.報告資料
各学校の報告資料(PDF)は以下からご覧いただけます。
コメント