2020.06.19
国語科指導計画4例
ワシントン日本語学校 校長 森 宏介
1.学校の規模と子どもたちの実態
本校の児童・生徒数は約600名。幼稚部と高等部を併設している大規模な補習校です。子供の約半数は日本に住んだ経験がなく、約3分の2の家庭は帰国予定が定まっていません。国際結婚の家庭も多く家庭内言語は英語と日本語が拮抗しています。
2.AG5とのかかわり
北米における協力校として研究に参画しています。昨年度は、ダラス補習授業校を中心に本校、シンシナティ補習校の高等部生徒が同一のテーマをもとに考え、意見を交換する合同授業を実施しました。本年11月には小学部3年生の担任が国語科と社会科を合科的に扱う授業を公開するとともに研究協議会を開催する予定です。3.提供する指導計画について
本校の児童生徒の日本語力の差は大きく、個に応じた指導が必要な子どもが多く在籍しています。そのような実態に対応するため、本校小学部では過去5年間、国語科を2つのコースに分け実態に応じた指導を行ってきました。このコース別学習は一定の成果を上げましたが課題も指摘されていたため、本年度よりコース別学習に代わるものとして子供同士の「協働」そして家庭と学校との「協働」を2つの柱にした本校独自の「共働学習」を実践し国語力の向上を図ることにしました。提供する指導計画をご覧いただいたらお分かりになると思いますが、学校における学習活動に加え家庭で行う学習を充実させるとともに、授業中にはできるだけ多くの言語活動を取り入れようとしています。
■小学3年生
■小学4年生
■小学5年生
■小学6年生
4.提供するワークシートについて
前述したように、本校児童の日本語力の差は小さくありません。それを吸収するためには家庭学習の充実はもちろんですが、学校における個別に支援・指導も必要です。私は、かつて外国人児童が全校児童の約3分の1を占める学校に勤務した経験があります。そこでは、日本語力の差を吸収する手だてのひとつとしてワークシートに工夫を凝らした指導をしていました。学校で学ぶ以上、どの子も「できる喜び」「わかる喜び」を味わいたいはずです。それぞれの子供のレベルに合ったワークシートの工夫はそれなりに効果を発揮すると考えています。
■小学3年生
■小学4年生
■小学5年生
■小学6年生
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