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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2020年8月:サンホセ日本人学校「研究用ルーブリックの紹介」

報告:サンホセ日本人学校 宮本豪先生 <担当教科:国語(中)・社会(全)・図工(全)・美術・道徳(中)>
ヒアリング:AG5研究補助員 関温理
問い:具体的な取り組み(ルーブリック活用に関して)

AG5の研究を始めるにあたり、子どもや教師自身が,AG5の研究を通して何を身に付けるべきか明確にする必要があると考え、研究用ルーブリックを作成しました。ルーブリックとは、学習到達度を評価項目とレベルで表形式に表したものです。加えて、遠隔授業を通して、子どもが何を身に付ければよいかを明確にする授業用ルーブリックも作成しました。

 

まずは、研究用ルーブリックを紹介します。

これはAG5の3年間の研究において目指すべき到達度を明確化し、どんな資質・能力を重点的に身に付けていくかを視覚化するために作成しました。

ルーブリック作成に当たり、職員研修をZoomで行い、本校の研修テーマ「深い学びの実現」に迫るための重点目標である「①ICT機器の効果的活用」「②児童生徒の対話的な学習の実現」のために、それぞれの職員がどのようなことをできるようになりたいかを考えました。

そして、Google jambord(参加者がホワイトボードに書き込んだり、付箋を貼ったりできる機能)を活用し、意見を全体で共有し、学校全体の研究用ルーブリックが完成しました。

 

Jamboardを使った話し合い

 

研究用ルーブリックを作成する際に大切にしたことは、作成の時点で全教員の思いを汲み取りそれを反映させたことです。全員が「チーム(全教員)で作ったルーブリック」と感じることが重要であり、そのためにこの過程の時間をしっかり取りました。ルーブリック作成を通して、研究で目指すべきものがはっきりとしたため、教職員が意欲的に研修に取り組むことができています。また、研修を行う際も、目指すべきことがはっきりしているので、ブレずに芯を持って実施することができています。

 

学校が再開した際、この研究用ルーブリックは校内に掲示し、教員や児童生徒だけでなく、地域や保護者の方々の目にも触れるようにしたいと考えています。そうすることで、どのような目的で本校がアグアスカリエンテス日本人学校と合同交流をしているのか、またその意義を確認することができると考えます。 

 

 

 

 

 ~ 9月号では、授業用ルーブリックを紹介します。~