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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2020年10月:サンパウロ日本人学校「オンライン授業で係り活動に挑戦」

報告:サンパウロ日本人学校 三保谷浩貴 教頭先生(社会科)・大谷文人 先生(社会科、小学校全科)
ヒアリング:AG5研究補助員 関温理
問い:学内のオンライン授業をいかに遠隔合同授業に生かすか

サンパウロ日本人学校(以下:サンパウロ)と、リオデジャネイロ日本人学校(以下:リオ)では、2月に行う高学年の遠隔合同授業の研究発表会に向けて、教師間で研修を行ったり、授業をどのように作っていくかについて考えています。

本遠隔合同授業を実施するにあたり、アイスブレーキングを導入することにしました。アイスブレーキングとは、緊張をほぐし、心の距離を縮める活動です。同じ学年で交流をすることができないため、サンパウロの5年生と、リオデジャネイロの4年生と6年生で交流をします。異学年との交流のため、戸惑う児童が現れるかもしれません。児童が心の距離を縮めてから学習活動に入っていくことで、児童同士の対話が活性化し有意義な時間になると考えました。

 

本遠隔合同授業でのアイスブレーキングを考える上で参考にしたのが、オンライン授業での係活動です。私のクラスでは、児童がクラスをもっと楽しくすることを目的としてオンライン授業での係り活動を始めました。どのような係り活動が良いのか、どうしてその係り活動が必要なのかをクラス全員で考えた結果、5つの係り活動ができました。

事例として、そのうちのひとつ、新聞係を紹介します。新聞係の児童はZoomの画面共有をつかって、クラスメイトが興味のある内容についての新聞を作成しています。授業時間以外も、オンライン上でクラスメイトとつながり新聞作成を楽しんでいる様子をみて、「遊ぶように関われる活動」が重要だということがわかりました。

そこで、この経験を遠隔合同授業にも生かしていきたいと考え、現在アイスブレーキングのアイデアを思案中です。児童とオンライン上でできる「遊ぶように関われる活動」の経験やアイディアを出し合いながら、より有意義な遠隔合同授業を実現できればと思っています。

 


<サンパウロ新聞から>