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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2020年10月:リオデジャネイロ日本人学校「プログラミング授業の目的」

報告:リオデジャネイロ日本人学校 内田先生(小学1・2年担当)
ヒアリング:AG5研究補助員 関温理
題名:研究授業に向けての準備&遠隔交流の実施

11月19日の合同遠隔授業に関する研究授業に向けて、サンパウロ日本人学校(以下:サンパウロ)と、リオ日本人学校(以下:リオ)では、2度の遠隔合同授業を実施しました。同時に、教師間でも指導案検討会や研修を重ねてきました。

 

遠隔合同授業は、リオの児童にとって非常に良い経験になると感じました。その理由として、他者との交流が少ないリオの児童にとって、多様な人々の意見を聞き、交流することはとても貴重だからです。通常授業では人数が少ないので、反対意見を言われることや、色々な子どもたちと意見を交流する機会は多くはありません。今後もサンパウロとの交流の中で、楽しい経験や苦労を重ねて成長していって欲しいと思います。

 

一方で難しい点もありました。それは話し方の指導方法です。リオは、10月16日から対面授業を再開したため、オンライン授業だけではなくなりました。

 

今まで、各家庭から画面越しで授業を受けていたためマスクをする必要もなく、マイクが声を拾ってくれたのでしっかりと声を相手に届けることができました。しかし、対面授業が始まってからは、マスクをつけたまま話をしなければいけません。それまでオンライン授業に慣れていた児童にとって、マスクをつけながら相手に何かを伝えることは容易ではありません。ましてや、遠隔授業になると口をしっかりあけて、大きな声で話さなければ相手に伝わりません。

状況が変わると、話し方も変えなければいけないということを理解することは1年生にとって簡単なことではありませんでした。そのため、しっかりと口の形を変えて話をすることを指導するだけではなく、マスクをつける制限がある中で、どのようにしたら相手に伝わる話し方ができるのかを、児童と一緒に考えています。

 

このように少しずつではありますが、より良い実践の実現に向けて、日々取り組んでいます。