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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2021年6月:アグアスカリエンテス日本人学校「令和3年度 アグアス・サンホセ合同授業の実践」

報告:アグアスカリエンテス日本人学校 辻良一研究主任

令和3年度 サンホセ・アグアス2校合同授業

 

アグアスカリエンテス校とサンホセ校の各学年で6月に行った様々な教科での2校合同授業の実践は次の通りである。

 

1 小学部1年生 国語科 「わけをはなそう」 直接交流授業

(1)授業の目標 理由を表す言葉を使って,自分の気持ちや経験を表現することができる。

(2)合同授業の流れ

交流形態

学習活動

直接交流

第1時

  1. 1.理由を表す「どうしてかというと~だからです。」という表現を知る。
  2. 2.サンホセ校の児童も一緒に、Zoomのブレイクアウトセッションで2人1組に分かれ、絵の人物の気持ちを説明する。

直接交流

第2時

  1. 自分の気持ちとその理由を、ブレイクアウトセッションで3人1組に分かれて発表する。
  2. 同様に全体で発表する。
  3.  

 

2 小学部3年生 社会科 「市の様子」 間接交流授業

(1)授業の目標 身近な市について発表し,市によって違う特徴があることが分かる。

(2)合同授業の流れ

交流形態

学習活動

各校で授業

  1. アグアス校・サンホセ校各校で自分の住んでいる市について学習する。
  2. 自分の住む市の特徴や施設(博物館、公園、プールなど)についてまとめ、紹介動画を撮影する。

間接交流

お互いの市の紹介動画を見て、感想を書いて送る。

 

3 小学部6年生 道徳科 「B(10)友情,信頼 『ロレンゾの友達』」 直接交流授業

(1)授業の目標 友情について考え,友達を信じる気持ちや大切に思う気持ちを育む。

(2)合同授業の流れ

交流形態

学習活動

直接交流

  1. 友達ならどんなことがあっても信じられるかを考える。
  2. 「ロレンゾの友達」を読み,もしも友達が罪を犯したら、自分ならどうするかを話し合う。
  3. 考え方の異なるロレンゾの友達3人から、共通する友達への思いを見つける。
  4. 本当の友達とはどのようなものかを考え、発表する。
  5. 本時のふりかえりを書く。

  

4 中学部1・2・3年生合同 数学科 「文字の式」 直接交流授業

(1)授業の目標 規則性を図や式で表し、文字を用いる有用性を理解することができる。

(2)合同授業の流れ

交流形態

学習活動

直接交流

  1. 碁石の並び方の規則性を説明する。
  2. 課題① 3番目の碁石の数を求める。

まずは個人で考える。

  1. 課題② 5番目の碁石の数を求める。

全体で考えを共有し、説明をより深め、具体的なものにする。

  1. 課題③ n番目の碁石の数を求める。

異なる方法での表し方を考え、文字を使うことの有用性を確認する。

  1.   本時をふりかえり、個人評価カードを記入する。

 

 

5 中学部2年生 英語科 自己紹介 間接交流授業

(1)授業の目標 これまで学習した表現を用いて、英語で自己紹介をすることができる。

(2)合同授業の流れ

交流形態

学習活動

各校で授業

学習した表現を用いて、英語の自己紹介文を考え、発表動画を撮影する。

間接交流

各校でお互いの発表動画を見る。