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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2021年3月:サンホセ日本人学校「今年度を振り返ってと来年2021年度の研究計画」

報告:サンホセ日本人学校 宮本豪先生 
ヒアリング:AG5研究補助員 関温理
目 次

1.今年度を振り返って

2.来年2021年度の研究計画」

 

  • 「今年度を振り返って」

    アグアスカリエンテス日本人学校(以下:AC校)との遠隔合同研修や合同授業・学習の機会を設けたことで、ICTを活用した新しい試みや、教員・児童生徒の資質・能力を向上させる数多くの実践を行うことができた1年間でした。

    そして本校は実践の中で、様々な知見を積み重ねていきました。

    その一つがZoom活用術です。

    以下は、Zoom活用術をグラフィックレコーディングでまとめたものです。

 

  • (クリックで大きな画像を表示します)

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    毎月行われた4校合同研修において、各校の実践報告や岸先生のご指導があったからこそ実践できた取組みも多く、何事もやってみて、継続しなければその有用性を実証することはできないということを実感することができました。

  • 今年度の主な反省としては、AC校児童生徒との交流が継続的ではなかったことが挙げられます。

    本校の全学年が合同授業・学習を通して交流することができましたが、単発が多く、せっかくできたつながりを生かすことができませんでした。

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    遠隔でつながることが日常的になることで、この研究の成果が本当の意味で明らかになるはずです。しかし、今年度の実践によって、両校の教師の遠隔合同授業・学習に対するハードルが下がったということは間違いありません。

    合同研修の振り返りにおいて、約9割の教師が「遠隔授業に挑戦したい」と回答していました。

    来年度は、教師間の連絡や相談が気軽に行える環境を設定し、遠隔授業・学習を「日常的」にしたいと考えています。

     

    「来年2021年度の研究計画」

    AG5プロジェクト2年目にして、下地は十分整ったと考えます。

    日常的な遠隔授業・学習、そしてそれらを生かした楽しいアクティブラーニングが、児童生徒や教師にどのような変容をもたらすのか、3年目が楽しみです。

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    次年度の研究は主に以下の4つを計画しています。
    1. 本年度のルーブリックで達成が不十分であった「子どもの主体性を生かし、ICT活用を選択させる」活動の積極的な導入をする
    2. 研究主題である『遠隔オンラインを活用した楽しいアクティブラーニングとは』において、「楽しいアクティブラーニング」が成立している状況について基準を明確にする
    3. AC校との遠隔合同授業・学習を日常化し、今年度見出した手立てを活用していく。その結果、子どもにどのような変容が見られるか調査する (同時に遠隔オンラインにおけるコミュニケーションプログラムも開発し、子ども同士の良好な人間関係を築くことを目指す)→楽しさや学習の質を高める効果が期待される
    4. 遠隔オンライン+対面の状況で、授業の質を向上させる新たな手立てを見出す
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    次年度もより良い実践を目指し、引き続きAC校と密に連携をとって研究を進めていきたいと思います。