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テーマ7.

ICTを活用した遠隔での教育の質向上のための プログラム開発

2021年3月:リオデジャネイロ日本人学校 2020度の振り返りと2021年度の研究計画

報告:リオデジャネイロ日本人学校 吉村正浩先生
ヒアリング:AG5研究補助員 関温理

【本年度の振り返り】

 今年度は、コロナ禍と言うこともあり、まず、自校でのオンライン授業やオンラインでの行事に取り組んだ。教師みんなで試行錯誤しながらではあったが、昨年度の実践研究が基礎となり、4月当初からオンライン授業をスタートさせることができた。

 「学びを止めない」を実践し、10月中旬までのオンライン授業を続けられた。子どもたちが学校に登校できるようになってからも、新型コロナウイルス感染を防ぐために、子どもたちをいくつかの教室に分けオンラインで話し合ったり、各家庭と学校をつないでのオンライン行事を実施したりした。

 

 サンパウロ日本人学校との連携では、共通の研究主題「多様性を受け入れ、柔軟で豊かなコミュニケーション力をもち、協働できる子どもの育成」を決め、3つの部会で合同授業、研究授業を実施できた。

 子どもたちは、自校のオンライン授業とサンパウロ日本人学校との合同授業で、オンラインで「しっかり聞く」「しっかり話す」「話し合う」ことを経験し、他の人と交流する楽しさを体験できた。次は、同じ目標について一緒に話し合い、行動する楽しさも味わわせたい。

 

 オンライン授業の接続形態は様々で、何をやるにしても、初めてのことが多く、試行錯誤の連続だった。多くの課題を見つけられたことや課題解決のためにみんなで考え、行動できたことが成果だった。また、教師が何度も意見を交換し、学び合うことができた。これらの実践研究を他の学校でも生かしてもらえる形にまとめたい。

 AG5研究の3年次には、今まで2年間の実践や研究を生かして、サンパウロ日本人学校との連携をより深めながら、学校全体で協力して、子どもたちのために、より充実した実践、研究をしていきたい。

 

 

【次年度の計画】

 2年間の研究実践を踏まえて、サンパウロ日本人学校との合同授業を柱に、遠隔授業や遠隔研修について、研究実践していきたい。

 例えば、「朝の会など、ちょっとした時間の交流」「いろいろな教科等での合同授業」「総合的な学習の時間で、話し合い、まとめて、発信、行動につながる活動」「遠隔授業についての情報やアイデアの交流」「日頃から子どもたちが話し合う機会を多くして、遠隔授業と対面授業と両方で、コミュニケーション力を高め、協働できるようしていく」などである。

 研究の3年目(最終年度)のまとめとして、サンパウロ日本人学校と連携し、海外子女教育財団事務局や岸先生、研究チームにサポートしていただきながら、他の学校でも使えるプログラム開発をしていきたい。

 

<来年度の合同研究、合同研修の計画>

4月合同研修①:顔合わせ(全体、部会)、研究主題の共通理解、研究授業について

5月合同研修②:合同授業、研究授業について(各部会で、実施月、教科等の決定)

8月合同研修③:合同授業、研究授業について(準備等)

9月合同研修④:合同授業、研究授業について(準備、または振り返り)

10月合同研修⑤:合同授業、研究授業について(準備、または振り返り)

11月合同研修⑥:合同授業、研究授業、本年度の研究についての振り返り

2月合同研修⑦:合同研修:来年度の計画等